>>23 明治38年に絶滅されたとされている種(当時はヤマイヌと呼ばれていたもの)について、
1 テミンクが、「ヤマイヌ」を日本の固有種 Canis hodopylax として鑑定。
2 ハックスレイ等が、日本産オオカミをヨーロッパオオカミの仲間と鑑定、学名 Canis hodopylax を Canis lupus hodophilax に変える。
3 日本では「ヤマイヌ」という和名を「ニホンオオカミ」に変える。
4 日本では、「ニホンオオカミ」の剥製が、オオカミらしくないと批判がでる。
「ニホンオオカミ」の剥製の台座裏に「 jamainu 」の文字を発見。この剥製は、やはりニホンオオカミではなかったとTVで放映する。
そもそも日本のオオカミ研究は、十九世紀、欧米の分類学の手法を用いてヨーロッパで始まった。
ところが、ヨーロッパに持ち込まれた標本が、当時の日本列島の人々が見知っていたオオカミやヤマイヌと同じものかといった疑問すら浮かんでいる。
日本のオオカミをめぐる研究と探索を複雑化させているのが種の問題だ。
日本にいた(いる)オオカミは、二ホンオオカミという固有種とする説と、タイリクオオカミの亜種だという説があり、対立している。
伝聞と古文書を根拠とする二ホンオオカミ像が、分類学のタイプシステム自体を否定することになれば、もはや統一した物差しなど提示しようがない。
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